日本の伝統的な建築様式の一つである長屋は、その特有の構造から解体工事に際しては特別な配慮が必要です。長屋は、複数の住宅が壁や柱を共有しているため、解体工事は隣接する住宅に影響を与えないよう慎重に行わなければなりません。今回のブログでは、長屋の解体工事における基本的な知識と注意点と解体費用について解説します。
目次
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長屋とは
長屋は、2戸以上の住宅が横長に連なって建てられており、各住宅が独立した玄関や階段、廊下を持ちながらも、壁や柱などの一部を共有しています。これにより、一見すると一戸建ての大きな建物のように見えますが、実際には独立した住居が連なっているのです。
長屋解体時の注意点
長屋の解体工事では、以下の4つの主要な注意点があります。
1. 専門家による建物調査診断
長屋は築年数が古いことが多く、建築士による建物調査診断や土地家屋調査士による家屋調査が不可欠です。長屋は壁や柱を隣家と共有しているため、一つの家屋を解体すると全体の強度が低下してしまい、最悪の場合は建物全体が傾いてしまう恐れがあります。そのため、解体工事が安全に行えるかどうかを事前調査で判断します。
2. 各所有者への説明
解体工事によって隣家に損傷を与えないよう、業者は作業手順や解体後の安全性について各所有者にしっかりと説明する必要があります。
3. 書面による承諾の取得
「建物の区分所有等に関する法律」に基づき、長屋のように一つの建物がいくつかに区分され、それぞれの部分が独立した住居になっている建物では 、長屋の各所有者の同意なしに解体工事を行うことはできません。解体工事を行う際は長屋の各所有者から同意を得ること、そして口頭の約束でなく、その旨を記載した書面による承諾を得ることが望ましいです。
4. 共有部分の補修保全工事
解体後は、共有部分の補修保全工事を行い、外壁としての機能を果たすための適切な補修方法を選定します。
長屋解体の費用
解体工事の費用は、一般的な相場としては、木造の場合、坪単価で3万円から10万円程度が目安とされていますが、長屋の場合はその複雑さから、坪単価がそれを上回ることが多いです。また、解体工事には「切り離し解体」と呼ばれる手法が用いられることがあり、これは隣接する建物へのダメージを防ぐために、特定の部分だけを慎重に取り除く作業を指します。この作業には、隣家との間隔が狭い場合や、共有する壁がある場合に特に注意が必要です。解体工事の前には、建築士による診断や家屋調査を行い、解体による影響を事前に評価することが重要です。
さらに長屋の解体費用が通常の解体よりも高額になる理由としては、解体工事後には補修工事が必要となることが多く、これには隣家との壁の補修や、耐震強度の確保などの作業費用が含まれるからです。
さいごに
私たち「解体ワンストップ」は、小さな解体(プチ解体)から建物の解体(木造解体・鉄骨解体・RC解体)まで解体工事の専門家として幅広い対応力をもち、 解体工事のプロとして、年間工事5,000件超の経験を生かし、解体から廃棄物処理までの「ワンストップ」対応にとどまらず、申請関係やその後の土地活用まで「ワンストップ」で対応可能なサービスを提供することを目指しております。
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