解体工事における防音シートは、工事現場から発生する騒音を軽減し、周囲の環境への影響を最小限に抑えるために使用される重要な資材です。防音シートの設置は法律で義務付けられているわけではありませんが、近隣とのトラブルを避け、作業員の安全を確保するために非常に有用です。今回は防音シートの種類や役割について解説します。
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防音シートの役割について
解体工事における防音シートは、工事現場から発生する騒音を軽減し、周囲の環境への影響を最小限に抑えるために使用される重要な資材です。これらのシートは通常、厚さ0.5㎜から1㎜程度の黒色または銀色の素材で作られており、その密度の高さが騒音の遮音効果を高めます。防音シートは、メッシュシートと異なり、網目状の穴が開いていないため、粉塵やホコリの飛散を防ぐ効果もあります。これにより、解体工事に伴う騒音や粉塵による近隣住民への影響を軽減することができます。
防音シートの設置は法律で義務付けられているわけではありませんが、近隣とのトラブルを避け、作業員の安全を確保するために非常に重要です。特に、風が強い場所での使用には注意が必要で、足場が風の影響を受けて転倒する可能性があるためです。また、特殊な防音シートとして、自然光を取り入れることができる「採光防音シート」や、防炎加工を施したシートもあり、これらは作業環境の改善や安全性の向上に寄与します。
防音シートの種類について
防音シートの種類には、ポリオレフィン製のものや塩ビタイプのものなどがあり、それぞれ厚みや重さ、材質が異なります。例えば、防音シートには、1.00mm厚の防音シートや、0.46mm厚で軽量な防音シートがあり、用途や目的に応じて選択することができます。これらのシートは、透過損失という数値を用いて遮音効果を評価し、数値が大きいほど優れた遮音効果があるとされています。
防音シートの防音性について
解体工事現場での防音シートの効果は、騒音の体感を半減させるほどのものであり、10m未満の距離ではどのシートも10dB以上の騒音低下を実現しています。これにより、工事現場の騒音が周囲に与える影響を大幅に軽減することが可能です。さらに、防音シートの物性値には、引張強度や伸度、引裂強度などがあり、これらはシートの耐久性や強度を示す重要な指標です。
10dB以上の騒音低下の影響がどのくらいあるかを実感してもらうために、
以下に、騒音レベルと具体例を挙げます。
デシベル | 騒音レベル | 具体例 |
---|---|---|
20~30デシベル | 雑音やノイズなどがほとんど聞こえないレベル | ささやき声 木の葉が触れ合う音 |
40~50デシベル | 日常生活にて普段から聞いている一般レベルの音量 | 家庭用エアコン 図書館 日中の静かな住宅地 |
60~70デシベル | 「騒々しい」などの不快感を覚える人も多いレベル | 洗濯機 テレビ/ステレオ 蝉の鳴き声 |
80~90デシベル | 思わず耳を塞ぎたくなるレベルの騒音 | 地下鉄や電車の車内 犬の鳴き声 工場の中 |
防音シートの選択
最終的に、防音シートの選択は、解体工事の規模や場所、周囲の環境、予算など多くの要因を考慮して行われます。適切な防音シートの使用は、解体工事が周囲のコミュニティに与える影響を最小限に抑えるだけでなく、作業員の安全を確保し、工事の品質を高めるためにも不可欠です。解体工事業者は、信頼性と責任を持って、最適な防音シートを選択し、適切に設置することが求められます。
さいごに
私たち「解体ワンストップ」は、小さな解体(プチ解体)から建物の解体(木造解体・鉄骨解体・RC解体)まで解体工事の専門家として幅広い対応力をもち、 解体工事のプロとして、年間工事5,000件超の経験を生かし、解体から廃棄物処理までの「ワンストップ」対応にとどまらず、申請関係やその後の土地活用まで「ワンストップ」で対応可能なサービスを提供することを目指しております。
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