解体工事と杭抜きについて    

解体工事で建物や構造物を取り壊し、撤去する作業の中には、建築物を支えるために地中に埋め込まれた杭を引き抜く「杭抜き工事」と呼ばれる解体作業があります。この杭は建築物の基礎を支えるために、建築工事時に地盤に打ち込まれていたものです。今回のブログでは、解体工事における杭抜きについて解説します。 


目次 

・杭抜き工事の杭について 

・杭抜き工事とは 

・杭抜き工事の費用 

・さいごに 



杭抜き工事の杭について

杭抜き工事の杭は、建築物を支えるために杭基礎工事時に、地中に埋め込まれた棒状のもののことです。杭基礎工事とは、建築物の基礎を支えるために、地盤に杭を打ち込む工事のことです。この工事は、建物の重量や積載荷重、地震や風などの外力を地盤に伝え、建物を安全に支えるために不可欠です。特に、地盤が弱いなどの理由で浅い基礎だけでは建物を支えられない場合に使用され、建物の強度を高める役割を果たしています。杭の種類には「支持層」と呼ばれる固い地盤まで打ち込む「支持杭」、また何かの理由で支持層まで杭が届かない場合に用いる「摩擦杭」といったものがあります。

杭抜き工事とは

杭抜き工事とは、杭基礎工事時に地中に埋め込んだ杭を抜く作業のことです。解体工事時に杭抜き工事も行うのですが、重要なのはこの杭抜き工事も「絶対に行わなければならない」というものではないところがポイントです。建物解体工事後の土地の活用方法によっては、杭抜き工事を実施しないという選択肢も考えられます。

杭抜き工事のケースごとのメリット・デメリットとしては、次のようなことが挙げられます。 

①杭抜き工事で杭を抜く場合 

メリット: 

解体後に土地を売却する際には、杭抜きをしておいた方が土地の価格や購入先が見つかりやすくなるなどのメリットがあります。なぜなら、杭が埋まったままだと土地の価格が下がってしまったり、買い手がつかなくなってしまったりする可能性も出てくるからです。

デメリット: 

すべての杭と抜くので、費用が高額になる可能性があります。

②杭を途中で切る場合

メリット: 

抜くよりも工事費用はコストダウンできる。 

デメリット: 

地中に杭が残ったままであるため、土地の価格が下がってしまったり、買い手がつかなくなってしまったりする可能性もあります。

③杭抜き工事をしない場合

メリット: 

杭抜き工事費用全てがかからないので、杭抜き工事をする場合に比べて大幅なコストダウンできる。 

デメリット: 

地中に杭が残ったままであるため、土地の価格が下がってしまったり、買い手がつかなくなってしまったりする可能性もあります。また、杭を残す場合は行政に確認と許可が必要になることもあります。杭は地中にそのまま残してしまうと産業廃棄物の扱いとなり、自治体によっては所有地内であっても産業廃棄物を残しておくことが禁止されている場合があるからです。

杭抜き工事の費用

杭抜き工事の費用は、杭の種類、数量、地域、工事の難易度などによって大きく異なります。一般的に、杭抜き費用は1本あたり3万円から10万円程度、処分費用は1本あたり2万円から3万円、重機運搬費用は1本あたり2万円から3万円が相場とされています。これらの費用には、作業員の人件費や重機のレンタル費用、燃料代などが含まれます。

さいごに

私たち「解体ワンストップ」は、小さな解体(プチ解体)から建物の解体(木造解体・鉄骨解体・RC解体)まで解体工事の専門家として幅広い対応力をもち、 解体工事のプロとして、年間工事5,000件超の経験を生かし、解体から廃棄物処理までの「ワンストップ」対応にとどまらず、申請関係やその後の土地活用まで「ワンストップ」で対応可能なサービスを提供することを目指しております。 

福岡市近郊で解体工事をご検討される方、福岡市で相続した不動産の売却を含めた今後の活用方法についてお悩みの方(現在福岡市内にお住まいでない方でも相続した不動産の所在地が福岡市内または福岡市近郊であれば対応可能です) 

是非、解体ワンストップにご相談ください。 

その他、解体工事の疑問や不安をお持ちの方も、お気軽にご相談ください。 

問い合わせ先はこちら 

お電話は、092-734-5001 

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